2009年8月アーカイブ

岡崎京子『ヘルタースケルター』。


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2003年4月初版。

祥伝社発行。


りりこは人気絶頂モデル。
しかしその完璧な肉体は、全身整形手術の結果。
少しでも油断するとほころびが現れてしまうのだった。
周囲のお膳立てとは裏腹に、芸能界引退を考えるりりこ。
そのためには自分の一生を保証してくれる王子様が必要。
彼女は、資産家の長男である恋人との結婚を画策するのだが……。


帯裏、

「いつも一人の女の子のことを書こうと思っている。
 いつも。
 たった一人の。
 一人ぼっちの。
 一人の女の子の落ちかたというものを」

との著者の言葉そのものの物語。

女性ならばさけて通れない、「若さ」「美しさ」を残酷かつ冷静に描いています。

読んでて思い出したのが、叶姉妹です。

整形サイボーグと揶揄されても「わたくしはわたくし」を貫く彼女たちなら、本作のりりこをどう捉えるでしょうか。



待合室にて

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快復の兆しが見えないもんで、休日診療の病院に行ってきました。

待合室の壁にはたくさんポスターがはられてまして、その中に「おや」と思うものが。


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左上ポスターのパパが持っているポット。

あれは。


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アンティ・ヌルメスニエミのコーヒーポット(ラージサイズ)。

浸透してますねー。

確かにあのポットらは見ため良し、使って良しのマブ。

人気があるのはよくわかります。

しかしつらい……。

風邪も3日めになるとあきますね。

早く治ってくれい。



先週だったかな、こんなリーフレットが郵便受けに入ってたんですよ。


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いわゆる自民党のネガティブ・キャンペーンてやつですね。


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内容はといえば、とてもわかりやすい!

明日は衆議院選挙

今日はさぞかしうるさいだろうと思っていたらば、浅草はサンバカーニバル

選挙の気配がふっとんでました。

おとといからの風邪はまだのどがいたいです。

明日で全快するかな。

するといいんだけど。



鍋焼きうどん

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身体が弱ったときに食べたくなるもの。

鍋焼きうどんです。


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うっかり風邪をひいてしまいました。

季節の変わり目。

どうか、ご自愛くださいましね。



外食異聞

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先日、とある食堂のメニューに「ちゃんぽん」とあったので、頼んでみました。

出てきたのが、こちら。


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いわゆる「五目そば」でした。

見た目よりもあっさり味でおいしくいただきましたが、やっぱりこれは五目そばだよなあ。

と思いながら店を後にしたんでした。

また別な先日。

店先のメニューに「ひれかつ丼」とあるのにひかれ、頼んだところ、出てきたのは、


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親子丼とみまごうような、ひれかつ卵とじ丼。

ごはんにキャベツとひれかつがのっかっててソース味というのを思い描いていたので、しばらく思考が停止しました。

それなりにおいしくいただきましたが。ね。

外食とはスリルなり。

注:わたしは食に冒険を求めるタイプではありません。



崖の上のポニョ

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宮崎駿監督『崖の上のポニョ』。


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2008年公開作品。

もはや説明不要の話題作、宮崎駿版人魚姫です。


いやー……。

いろいろ考えさせられる作品でした。

シンプルに感想をいえば、「何だかな」になるでしょうか。

途中まではおもしろいのに、後半ときたら、びっくりするほど物語が崩壊しちゃうんで、ハッピーエンドの結末も主人公たちのようには喜べない。

これは悲しかったです。

主人公たちと自分の間に溝があるっていうのは。

傑作か駄作かでいえばまちがいなく本作は駄作です。

しかし!

語ってよければ語りたいほどポニョは魅力的だし、いい場面だって多数あるのが本作。

なんかてきとうに作ってみました的な作品では決してありません。

かつて、苦しんだ末に『千と千尋の神隠し』という傑作を生んだ宮崎氏であっても、今回はちょっと届かなかったか。

すでに決まっていた公開をあと一年遅らせたら、傑作になっていたかもしれませんね。

でもそれをせず、〆切を守ったのは、さすがプロだと思います。

ああ。

それにしても。

常に現在が試される創作は、なんとおそろしくて、きびしいものなのか。

だからこそ、ものにできたときの感動と興奮はとんでもないのですが。ね。

本作がだめだったので、宮崎氏は次回作に大変意欲的との鈴木プロデューサーの発言もありましたが、どうなんでしょうか。

でもわたしは『ポニョ』って好き。です。



映画『七番』の編集現場を訪ねました。


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岩田監督の作業机。

モニタ2台を使って編集します。

本人が映っていないのは、本人撮影だから。

長いこととっちらかっていた(失礼)室内を模様替えし、すっきりさせた現在。

進捗状況は、およそ8割とのこと。

ゴールが少しは見えてきた辺りでしょうか。

依然としてくすぶる問題はあると思いますが(たぶん)。

どうか、がんばってください監督。

今度うかがうときはペリカンのパンでも持ってきます(買えたら)。



ヒルズで女性の変死体、というあの事件を知って以降、気になった単語を検索するのが日常になりました。

たとえば、『ピーチ・ジョン』社長にして『ワコール』大株主でいらっしゃるあの方(ブログが速攻削除ってとこがまたいいいなあ)から始めても、実にいろいろな単語がひっかかる。

その中でおもしろかったブログが、こちら

ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』を地でいくような視点です。

歴史は「近代」がおもしろい。とよくいわれるわけがわかりました!

戦後日本にはどのような犯罪が起きてきたか。

改めておさらいしたくなりました。




静岡での事件です。

地震で崩れる?大量の本に埋まり女性死亡


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うちの現在の本の山はこんな具合。

これでも減らす努力はしているのです(涙)。

別の記事によると、亡くなった女性の部屋には、天井まで届くほどの高い本の山があったとか。

筋金入りだなあ。

ご冥福をお祈りいたします。



8 1/2

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フェデリコ・フェリーニ監督『8 1/2』。

売れっ子映画監督グイドは逃避したかった。

構想もまとまらないのに制作だけが進められていく新作映画からも、破綻寸前の家庭生活からも。

彼はつぶやく。

「過去を葬るつもりの映画なのに、自分だけは葬れない」

「人生はやり直せるのか」

中身のないまま、映画のセット(ロケットの発射台!)だけが完成に向かう。

果たして、グイドはこの現状からぬけだせるのか。


初めてみた20歳そこらから長い間、難解な芸術映画だと思っていた本作。

しかし、先日みてみたらば、しっかり娯楽映画なのを発見したんでした。

虚構と現実がいりまじる、ややこしい構成ではありますが、わかる人にだけわかりゃいいんだよおれの作品は。てな意志はちっとも感じられない。

ついでにフェリーニは人間好き、特に女性に対してとても愛情があるのがわかる。

登場する女性はみな美しくかわいらしいのです。

主人公は43歳という年齢設定です。

若いうちはなんのかんのと先送りできた問題が、もうごまかせなくなってくるのがこの辺り。

これが痛切に「わかる!」という人なら、本作は難しくありません。

八方ふさがりだった主人公は最後、ひらめきます。

答えは単純だったのだと。

有名な「人生は祭りだ ともに生きよう」のつぶやきは、実は誰よりもグイド自身、彼自身の過去に向けられたものだと思っています。

観客に集中を強いるタイプの作品なので、力のあるときにみるのがおすすめ。

2時間22分の長尺です。